
8月29日未明に起こった集中豪雨は、愛知県内の各地に大きな被害をもたらしました。特に岡崎市では、浸水した自宅でひとりが亡くなりました。雨の降り方などをみると、かつての東海豪雨を思い出させます。
東海豪雨の時は、ちょうど私は名古屋勤務ではありませんでしたし、自宅が河川から離れていますので、これといった被害を免れましたが、当時名古屋勤務だった同僚からは、事務所に宿泊せざるを得なかった話を、時々聞くことがあります。他には、交通機関がかなり早い時期から運休となったために、帰宅のための車があふれかえったのですが、それでも自宅に帰ることができず、結局徒歩で帰ったという人の話も聞いています。
今回はその東海豪雨の再来かと心配されました。28日夜から29日朝にかけて、交通機関に運休が目立ちましたが、東海豪雨ほどの被害にはならなかったようです。私もたまたま29日は、客先へ直接出かける予定にしていたため、交通機関の運休の影響を受けることはありませんでした。
しかし、東海豪雨の体験談をもとに、ほんの少しだけ対策をしています。普段使う通勤鞄の中に、手回しラジオを入れています。SONYのICF-B01というAM/FMラジオですが、近くの電器店から5千円程度で購入したと記憶しています。
この手回しラジオは、前面にあるハンドルを1分間回すと、1時間程度のラジオが聴けるようになります。さらに、本体にライトが内蔵されていますので、なにかと災害時に役立ちます。そして、付属のケーブルとコネクタを使えば、携帯電話の充電を行うことができます。まさに、災害対策用ラジオを絵に描いたような代物です。
もちろんラジオを用意しただけでは、対策は万全とはいえませんし、ラジオが用意できたからといって、情報が全て手に入るわけでもありません。しかし少なくとも、全体の情報を掴むことぐらいはできると思いますし、闇雲に動き回ることだけは避けられると思っています。
東海地区にあるラジオ局9局では、「RADIO ON THE GO!」という共同キャンペーンを取り組んでいます。テレビに比べて機動性に優れていますし、消費する電源も少なくて済むので、災害時の情報収集には使えるツールだと思います。
東海地震が明日来てもおかしくないといわれている現在では、私が今のところ実行している対策だけでは全く不完全で、恐らく現状では、帰宅難民になるのは確実かと思います。ただし、常に持ち歩くグッズも限られてくることから、何を持ち歩くべきかは、今後も精査していく必要はあるのかなと思っています。