2008年11月24日

SONY MZ-RH1 Hi-MDウォークマン (12)

MDの規格の問題で、SONY MZ-RH1とは直接関係はないのですが、当初のMDから追加させた機能が多数存在しています。その中でも目を引いたのは、グループ機能です。

今までのMDの機能追加をみてみると、基本的には収録できる曲数が増えていく傾向にありますが、そのきっかけになったのは、2000年に登場したMDLP機能です。サンプリングレートを落とす代わりに、収録できる曲を増やすというMDLP機能ですが、増えた収録曲から目当てのものを探しにくくなったために、グループ分けさせることによって解決しようと考えたわけです。

グループ機能を搭載したMDプレーヤーやSonicStageのようなソフトウェアでは、このグループ機能のおかげでお目当ての音楽を探しやすくなりますが、従来からのMDプレーヤーでは、当然のことながらグループ機能は使えません。ただし、中身の音楽にについては再生が可能です。

このレビューを始める際にも少しふれましたが、MDの規格は拡張に次ぐ拡張の歴史だと思います。最初はトラックの名前に英数しか使えなかったのに、カタカナが使えるようになり、漢字も使えるようになりました。録音モードもMDLPやNet MDなどの拡張を繰り返しています。その時代での最も良さそうなものを貪欲に取り込んでいく改善は、他のメーカーにはあまりみられません。この部分こそSONYらしいといえます。

MDが登場する前後にも、DATDCCなんていうデジタル録音できる規格が出てきたわけですが、それを押しのけてMDが一時代を築き上げたのは、単に他に比べて便利な部分が多かったからだと思います。ある人は、自由度の高い編集機能に惹かれたでしょうし、ある人は、先程紹介した文字入力に惹かれたでしょう。DATやDCCとは違う、媒体に非接触で記録するという部分に惚れ込んだ人もいたと思います。それは他社よりも、考えに考え抜いて規格を作ったSONYの勝利といえるでしょう。

私が最初にMDプレーヤーを購入したのは1995年頃でした。この頃のMDの規格は、ステレオで80分の録音、モノラルならその倍の時間の録音、トラックの文字入力は英数カナの他に、パソコンを経由して漢字も入力できました。MDの拡張が一度止まった時期でした。

その後、2000年にMDLPが発表になってから、MDの拡張が再び始まりました。それは2005年のHi-MD拡張機能まで続いたわけですが、小出しに規格が拡張されたおかげで、追加のMDプレーヤーを購入するタイミングを逃してしまいました。便利になることは重要なのですが、それ以上に、購入後に新たな機能の商品が出ることで、損をした気持ちになることを避けて欲しかったと、今更ながらそう思います。

結局は、デジタルオーディオプレーヤーに押される形で、MDがあまり売れなくなってしまったのですが、MZ-RH1はパソコンへデータを移す機能を搭載することで、デジタルオーディオプレーヤーへの橋渡しをする役割を担っていると思います。MDが衰退した場合の面倒もみるSONYの心意気を表現したのが、このMZ-RH1なのでしょう。

この後、SONYがMZ-RH1を超えるMDプレーヤーを発売するかどうかはわかりませんが、MZ-RH1は間違いなく名機のひとつに挙げられると思います。既に本流でなくなったMDプレーヤーですが、それをもう一度見直すために、MZ-RH1をおひとついかがでしょうか。今回までで、MZ-RH1のレビューを一区切りとしたいと思います。
posted by 「なにかな」管理人 at 22:06| Comment(0) | TrackBack(1) | 買い物
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