
背面は至ってシンプルです。中央から上へ向かって光沢のある部分があり、上のほうにはカメラのレンズが見えます。筐体に書いてあるように、約320万画素のCMOSカメラを内蔵しています。正面をご紹介したときにふれませんでしたが、正面側にもサブカメラとして、約30万画素のCMOSカメラを内蔵しています。上部には隙間があいていて、スピーカーが内蔵されています。
中央の光沢がある部分以外は、つや消し黒の状態です。この部分を触れても手の油がつきませんので、指紋がつかず綺麗に使うことができます。Softbankやdocomoの同機種は、ダイヤモンドカットという、ちょっと変わった模様が背面につけられていますが、EMOBILE版の場合は非常にシンプルです。
さて、S21HTはWindows Mobile搭載機です。意地悪な言い方をすれば、Windows OSはリセットがつきものなのですが、当然ながらS21HTにもリセットスイッチが存在します。携帯電話には存在しないリセットスイッチなので、PDAを今まで使ってこなかった人たちにとっては理解に苦しむかと思いますが、それだけコンピュータに近い機器である証拠だと思えばいいのかなと思います。
ただし普通のパソコンのように、使いやすい場所にリセットスイッチがありません。簡単にリセットスイッチが押せないようにという配慮かと思います。リセットスイッチにたどり着くには、背面のカバーを開ける必要があります。
背面のカバーを開けるには、上の写真にある「HTC」と書かれている部分を指で強く押し、そのまま上部へスライドします。少し固いのでコツが必要です。
開けた写真がこちらです。

左側が本体ですが、中心からやや上あたりの広い範囲に電池が見えます。3.7V・900mAhのリチウムイオン電池を使用しています。携帯電話としては大きいですが、PDAとしては小さめです。筐体の大きさに制限がありますから、小さめなのは仕方ありません。
電池の右下にはEM chipが見えます。このカードに契約情報が入っています。写真には裏側しか見えていませんので白いですが、表は黒い色がつけられています。データ用EM chipは、この部分が赤だそうなので、S21HTに刺さっているEM chipは音声端末用ということになります。
さてお待ちかねのリセットスイッチですが、ここでは少し見えにくい左下端にあります。スタイラスペンを斜めに差し込むと、リセットがかかるようになっています。ソフトウェアのセットアップ等で押すことがあるそうですが、今のところ本体上部の電源スイッチ長押しで対応できているので、あまりリセットスイッチにお世話になることはないのかもしれません。
このリセットスイッチの操作では、ソフトリセットがかかります。操作すると、保存していないデータが失われます。