パソコンを使う上で、よく起動するソフトウェアの筆頭にあげられるのは、やっぱりWordやExcelなどのオフィスソフトでしょう。コンシューマモデルのパソコンを購入すると、Office Personal 2007が最初から導入されていますが、あれはパッケージ版を購入すると、結構バカにならないぐらい価格が高いです。
そんな高いオフィスソフトが持ち歩き用の端末で使えるのなら、これほど便利なことはありませんが、S21HTをはめとしたWindows Mobile搭載機には、はじめからオフィスソフトが導入されています。

S21HTのディスプレイに並んだオフィスソフトのアイコンたちですが、残念ながらパソコンと全く同じ機能が使えるというわけではありません。ただ、基本的な機能についてはおおかた網羅されておりますし、PowerPoint以外はデータ作成も可能ですから、小さな画面で仕事の続きというのも理論上は可能です。
代表として、試しにExcel Mobileを起動してみることにします。

非常にシンプルではありますが、見た目はパソコンで見るワークシートによく似ています。Excel Mobileでは表の作成から関数計算、果てはグラフの作成まで可能で、持ち歩き用の端末でそこまでやらなくてもと思う程度までは使えてしまいます。
難があるとすれば、この画面の狭さでしょうか。大きなワークシートが、どの程度まで読み込みが可能か試していませんが、それにしてもこの画面の狭さでは、一覧性はあまりよろしくありません。
さらに気になるのは、特にExcelの場合について、横長の画面のほうが使い勝手がよい場合がありますが、画面を横長に変える方法が今のところ見つかりません。画面を90度回転させる機能は、PocketPC 2003の時代から既にありましたので、どこかにその機能があるはずです。
ちなみにExcel Mobileは、Excel2007のファイル形式に対応していますので、最近のパソコンとファイルの連携も問題ないでしょう。ただし、これは連携が可能なソフト全てにいえることですが、S21HTに搭載されているオフィスソフトに機能がない場合は、新たに保存し直すとその機能を使ったデータが消えてしまいますので、別名で保存するなど運用上のカバーが必要になります。