2009年06月28日

SANGEAN ATS-909W (8)

SANGEAN ATS-909Wは短波ラジオですが、長波・中波・短波の周波数帯は、AMだけではなくSSBでも受信が可能です。SSBというのは、アマチュア無線などでもよく使われますが、送信効率が良くて、占有する周波数も少ない反面、音質がどうしても犠牲になりがちな方式ですが、具体的な仕組みは今までさんざん触れてきているので、割愛します。

ATS-909Wが他の短波ラジオとちょっと違うのは、搬送波よりも上の周波数を使用するUSBと、搬送波よりも下の周波数を使用するLSBを区別して受信できるところでしょう。私が使ったことのある短波ラジオで、これが実現できているのは、私の記憶の中ではSONY ICF-SW7600GRあたりしか見あたらなかったような気がします。

とはいうものの、ラジオ放送におけるSSBの優先度があまり高くありませんので、現実的にはアマチュア無線を受信して楽しむ程度の使い方しか見いだせません。それ以外には、隣接局からのカブリを無理矢理排除する手段として使用する程度でしょうか。SSB受信には問題なく使用できそうなレベルだけに、仕様用途が少ないのは少々残念です。

さて、その受信方法ですが、長波・中波・短波を受信している際に、「AM MODE」ボタンを押すだけでOKです。押すたびに、AM→LSB→USBの順に切り替わります。

LSBやUSBなどのSSBモードに切り替わると、チューニングの際のステップが変わります。基本的には細かな調整までできるようになります。チューニングダイヤルでの周波数ステップは、「STEP」というボタンで切り替えますが、押すたびに、FAST→SLOW→STOPの順に切り替わります。それぞれの周波数ステップを表にまとめると、こんな風になります。

FMLWMWSWUSB/LSB
FAST100kHz9kHz9/10kHz5kHz1kHz
SLOW50kHz1kHz1kHz1kHz40Hz


SSBを聞きやすくするには、細かな周波数調整をしなければならないという問題を抱えている方式ですが、それを可能にするためにSSBでの受信時は、SLOWの状態では40Hzステップで周波数を調整できます。ただしそれは液晶パネル上の周波数表示では、表現されることはありません。周波数ステップは、アマチュア無線で使用する無線機の場合、それほど高価でないものでもだいたい10Hzステップといったところですが、残念ながらそれには及びません。

SSB受信で、ちゃんとLSBとUSBを切り替えて受信できるという機能を持っていれば、あともう少しで同期検波回路に手が届きそうな気がしますが、残念ながらATS-909Wには、同期検波回路は搭載されていません。ICF-SW7600GRには同期検波回路が搭載されているだけに、とても残念でなりません。こればっかりは、設計の古さが影響しているのかもしれません。
posted by 「なにかな」管理人 at 17:17| Comment(0) | TrackBack(0) | ラジオ・無線
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