問題は四者択一です。問題に対して選択肢が4個用意されていますが、その中からひとつの正解を選ぶ方法です。選択肢がある問題ばかりですから、最悪は鉛筆を転がして回答もできますが、問題をよく読まないと意図を読むことができませんし、思わぬ落とし穴が待っていることもあります。
特に問題の読み違いで多いのが、「正しいものを選べ」と「間違っているものを選べ」の違いです。答えがわかって喜んでマークしたら、「正しい」と「間違い」を読み違うことはよくあります。どちらにしても、問題は慎重に読んだほうが良さそうです。
では早速、無線工学のほうから問題を見ていきます。まずは、私から見てサービス問題だと思ったものからです。

受信機の方式を問う問題ですが、「シングルスーパーへテロダイン」方式という言葉自体も、今までのラジオのレビューが非常に役立つことになりました。丸暗記もできますが、ある程度の仕組みがわかれば楽ができます。
受信する信号を高周波のうちに増幅しておけば、S/N比(信号対雑音比)を稼げるという話です。残念ながら選択度は関係ありませんので、選択度の部分を見るだけでも四者択一から二者択一になるラッキーな問題です。
ちなみに上の選択肢についている丸印は、試験中に私がつけたもので、チェック印は、あとで答え合わせをしたときにつけたものです。
それでは、ラジオのレビューをやっているために得した問題を、もう一つ紹介します。

短波受信について基本の「電離層伝搬」の問題です。昼間は高い周波数が聞きやすくなり、夜は低い周波数が聞きやすくなるのは、ラジオNIKKEIを聴いているだけでも経験できます。選択肢の中から、「昼は高い周波数を用いる」と「夜は低い周波数を用いる」を選んでおけば、四者択一から二者択一になります。
ですが、ここからひとつに絞るには、電離層の特性がわからないと無理です。電離層は、昼は密度が濃くなり、夜は密度が薄くなります。そうなると、夜にE層とF層を突き抜ける3の選択肢が正解となります。