計算問題は、公式を使用して問題を解くのが真っ当な回答方法ですが、理系に明るくない私としては、この部分だけは100%丸暗記でやってきました。ですがここでは、実際に解いていくプロセスをあらためて確認していきます。
今回チョイスしたのは、振幅変調された波形をオシロスコープで測定した図から、変調度を求める問題です。

基本のお話ですが、振幅変調はAMのことです。高調波を音声などの振幅にあわせて変化させる方法をいいます。今回の問題の場合、振幅の最大値と最小値がわかっています。変調度をM、最大値をA、最小値をBとすると、こんな公式が使えます。

これにそれぞれの数値を当てはめていくと、こんな計算で答えが出てきます。

なので、ここでの答えは「60%の変調度」ということになり、2が正解となります。
続いて、第四級アマチュア無線技士の試験問題にはないものです。第四級では測定のスキルを問われることはありませんが、24MHz以下の周波数で20Wを超える無線局は周波数測定装置が必要だからなのか、第三級では測定のスキルを問われます。
上の問題と同じく、オシロスコープで表示された波形を読む問題です。

のこぎり波形の周波数を答える問題です。横軸の一目盛りが1msとのことなので、一目盛りでひとつの波形となれば、それは1.0kHzということになります。
今回の波形は、斜めに上がった後に真下に落ち、右へ真横に動くような波形になっています。斜めに上がる直前から次に斜めに上がる直前までを、ひとつの波形とします。したがって、2つの目盛りでひとつの波形ということになります。ひとつの目盛りの倍の時間で波形を作っていることになるので、周波数としては0.5kHzということになり、4が正解ということになります。