2010年01月23日

第三級アマチュア無線技士 (9)

前回から、第三級アマチュア無線技士の試験問題を見ています。今回は、無線工学の2回目です。基本的には物理の分野となりますので、やっぱり問題的には理系になります。当然のことながら、計算問題もしっかり出てきます。

計算問題は、公式を使用して問題を解くのが真っ当な回答方法ですが、理系に明るくない私としては、この部分だけは100%丸暗記でやってきました。ですがここでは、実際に解いていくプロセスをあらためて確認していきます。

今回チョイスしたのは、振幅変調された波形をオシロスコープで測定した図から、変調度を求める問題です。

3ama_8.jpg

基本のお話ですが、振幅変調はAMのことです。高調波を音声などの振幅にあわせて変化させる方法をいいます。今回の問題の場合、振幅の最大値と最小値がわかっています。変調度をM、最大値をA、最小値をBとすると、こんな公式が使えます。

3ama_9.jpg

これにそれぞれの数値を当てはめていくと、こんな計算で答えが出てきます。

3ama_a.jpg

なので、ここでの答えは「60%の変調度」ということになり、2が正解となります。

続いて、第四級アマチュア無線技士の試験問題にはないものです。第四級では測定のスキルを問われることはありませんが、24MHz以下の周波数で20Wを超える無線局は周波数測定装置が必要だからなのか、第三級では測定のスキルを問われます。

上の問題と同じく、オシロスコープで表示された波形を読む問題です。

3ama_b.jpg

のこぎり波形の周波数を答える問題です。横軸の一目盛りが1msとのことなので、一目盛りでひとつの波形となれば、それは1.0kHzということになります。

今回の波形は、斜めに上がった後に真下に落ち、右へ真横に動くような波形になっています。斜めに上がる直前から次に斜めに上がる直前までを、ひとつの波形とします。したがって、2つの目盛りでひとつの波形ということになります。ひとつの目盛りの倍の時間で波形を作っていることになるので、周波数としては0.5kHzということになり、4が正解ということになります。
posted by 「なにかな」管理人 at 11:26| Comment(0) | TrackBack(0) | ラジオ・無線
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