もともと第三級以上は、モールス符号を使った通信が許されているので、国を超えた通信をするに当たっての、必要になりそうなスキルも試されるみたいです。第四級の試験とは、明らかに考え方が違います。
さて今回は、そんな第四級とは違う問題を見ていきます。まずは早速、無線通信規則からの問題です。

以前からアマチュア無線をやっている人たちにとっては、サービス問題かと思います。VHF以上の周波数帯は利用者数も多いため、利用したり思い入れがあったりする人も多いのではないかと思います。この問題の答えは、144MHz〜146MHzで2が正解となります。
ちなみに、日本でアマチュア無線が使える周波数は、これだけの種類があります。多いようにも見えますが、国際的にはアマチュア無線に使えるルールになっていても、日本国内の法律で使えない周波数が結構あります。この問題にある144MHz〜146MHzのすぐ上の周波数、146MHz〜148MHzはアマチュア業務に使ってもよい事になっているのですが、日本国内では1960年から使えなくなり、この周波数は現在では警察無線などに割り当てられています。
さてもう一つ、第四級では出題されないのはモールス符号のスキルを問う問題です。2005年からは、紙に書かれた問題に答える方式となりましたが、それまでは耳で聞いたモールス符号を紙に書き取る方式でした。負担が軽くなった部分です。

このように、モールス符号が紙に書かれたものから正解を選ぶ方式となります。この問題も「法規」の問題のひとつとなりますので、ほかの問題で点数が取れそうと判断できれば、わざとモールス符号を覚えないという作戦もありますが、私個人の感想として、モールス符号の問題はサービス問題だと思っています。
一瞬見ただけでは非常に難しく見えるのですが、要点さえつかんでしまえばとても簡単です。まず、モールス符号を問う問題では、必ずその中に数字が含まれます。この数字をしっかり覚えていくだけで、選択肢が四者択一から二者択一になります。
数字の部分のモールス符号が、長音と短音が逆になっているパターンが、よくある引っかけの手段です。この問題では、長音のある場所が逆になっています。選択肢3と4では、最初のモールス符号は「4」となりますが、選択肢1と2では「6」を表します。
あとは、おぼろげながら覚えたアルファベットのモールス符号を思い出せば、だいたい回答できるでしょう。全くわからなければ、鉛筆を転がしても確率1/2です。上の問題の例でいけば、モールス符号が違うのが2ヶ所ありますから、どちらかのモールス符号を覚えていれば回答できます。