無線従事者免許証は、免許を受けた人がその書かれた資格の名前にある技量があることを証明するものです。その資格の範囲の中で、操作ができる権利があることを証明するものです。
無線局免許状は、資格を持った人あるいは団体が、ある特定の無線設備を運用する際に、それを使ってよいという許可をもらった証明となるものです。用意された無線設備がルールに合致しているか、許可を受ける必要があるのです。外国のアマチュア無線では、資格が得られればその範囲で何でも無線設備を運用できる「包括免許」という制度がある国もあるのですが、残念ながら日本では、そういうルールになっていません。
さて前回からは、無線局免許状の申請をするための準備をしているところです。いろいろな書類を用意する必要がありますが、私の場合は従来から付属装置を無線機につけている設定にしていますので、送信機系統図を書く必要があります。

これが送信機系統図です。それぞれの無線機にパケット通信用のTNCを接続する設定にしていますので、それぞれの無線機にTNCを接続したイメージ図を書いていきます。かつては、手書きでその都度書いていましたから、大騒ぎしながら作業していました。元の図面からコピーして、変更部分を修正しても良いのですが、最近はパソコンで書くようにしています。花子やVisioを使っても良いでしょうし、フリーのCADソフトを使っても便利かもしれません。電子データで残るので、後から修正するのが楽ちんです。
そういえば、最近めっきりパケット通信の話を聞くことが無くなりました。世はすでにインターネット時代。パソコン通信の名残があるパケット通信は、さすがに時代遅れなのでしょう。でも、仕組みそのものは非常に洗練されていましたし、そこで行われる情報交換も有益なものが多かったので、こういう仕組みがあれば、また参加してみたいと思っています。
今の時代、パソコンを使ってコミュニケーションをするとなると、RTTYやSSTV、あとはPSK31ということになるのでしょうか。実際にどんな仕組みが必要かわかりませんので、情報を収集しながらということになるのでしょうか。いずれにしても、アマチュア無線の世界から離れていた私としては浦島太郎状態なので、勉強が必要となります。
パソコンに無線機を接続するといえば、ICOM ID-1を使ってデータ通信(DDモード)という手段があるそうです。その一端を垣間見るチャンスがあったのですが、残念ながら最近は、あまり活発に活動していないそうです。なにかパソコンを使った面白いコミュニケーションの仕組みがあるといいのですが、そういうのはインターネットに飲み込まれてしまったのでしょうね。ちょっと残念な気がしています。