
アルインコ DJ-G7を使い始める前に、無線機の動作を司るファームウェアを、最新のものに変更しておきます。DJ-G7は数ある無線機の中でも、ファームウェアのアップデートができる数少ない機種です。写真は、DJ-G7とパソコンをつないでみたところです。
ファームウェアをアップデートするには、いろいろと準備が必要です。まずは、無線機とパソコンを接続するためのケーブルが2種類必要となります。専用のイヤホン/マイク端子を汎用の端子に変更するEDS-14と、USB端子へ変換するERW-7を用意しておきます。メモリした周波数の編集なんかにも使えますので、無線機本体と一緒に用意しておくと、なにかと便利です。
そしてERW-7をパソコンで使うために、ドライバをあらかじめセットアップしておきます。仮想的にシリアルポートをセットアップする作業となります。これが終わったら、いよいよファームウェアのアップデートです。
まずは、現在あるDJ-G7のファームウェアのバージョンを調べます。調べ方は簡単です。本体の電源を入れて、「FUNC」キーを長押ししてキーロックを行い、「1」キーを10回押します。そうすると、液晶パネル上にバージョン情報が表示されます。

どうやらこのDJ-G7は、4.123のバージョンのようです。本日現在では、5.00のバージョンがWeb上で公開されていますので、早速ファームウェアのアップデートを行ってみます。
まずは、ダウンロードしたファイルを解凍して、パソコンにあらかじめセットアップしておきます。普通にソフトウェアのようにセットアップされますので、個人的にはあまり気分が良くありませんが、アップデートが終わったら、さっさと「プログラムの追加と削除」で消してしまう前提です。
そして、DJ-G7をクローンモードにします。電源を入れてから、「MONI」キーを押したまま「PTT」キーを3回押すことでクローンモードに移行します。
先ほどセットアップしたファームウェアを実行すると、こんな感じになります。

何とも味気ないです。ここで気をつけるのは、ERW-7をセットアップした時に設定したCOM番号を、このソフトウェアにも設定しておくことです。これをしなければ、ファームウェアのアップデートができません。

セットアップ中は、こんな風です。私の場合はアップデートにかかった時間は、ほんの1〜2分程度です。

ファームウェアのアップデートが終わったところで、あらためてバージョンのチェックをしてみました。バージョンアップは成功です。