アルインコ DJ-G7を使ってみて、イマイチだと思った部分をピックアップしてみます。私が使った上での感想ですから、完全なデメリットというわけでもないと思いますが、何かの参考になればと思います。
運用までしてみて一番気になるのは、やっぱり耳の悪さです。つまり、あまり受信感度がよろしくない傾向があるみたいです。私が移動運用で、丘の上にあがった状態で交信をした場合、相手側からは「59」のレポート(完全に了解でき、きわめて強い信号)をいただくのですが、DJ-G7のシグナルメーターが思ったよりも振れず、受信音も弱々しく感じるので、こちらからは「51」のレポート(完全に了解でき、微弱でかろうじて受信できる信号)を送ることになります。
今のところ数局からレポートをいただいているだけなので、偶然なのかも知れませんが、こちらの受信感度の悪さに心が痛みます。交信できないわけではなく、最低限の動作はしているので、気になる程度ではありますが、車載用の他の無線機などと比較してみたくなりました。
もうひとつ気になるのは、DJ-G7の電源が入る条件です。車載する場合に関係するのですが、エンジンがかかっている間だけ電源が入るように、バッテリーパックを外して運用しています。こういった条件でエンジンをかけた場合、DJ-G7の電源が入る場合と入らない場合があります。
バッテリーパックが外された状態で、前回に電源が供給されたいた時にONの状態だった場合は、電源を供給しただけでDJ-G7はONになりますが、どうやらOFFになっている時間が数秒など極端に短いと、ONにはならないようです。
一度ONにならなくなったら、電源ケーブルを抜くなどして一度電源の供給を止めて、10秒程度経過してから再度電源を供給させなければ、復活することはありません。こういうケースが何度もあって、車載という運用上でも簡単に操作できないため、ちょっと困ったことになっています。
今のところは、バッテリーパックを装着して、車から離れるときには電源を切るような運用をしなければ解決しません。これはこれで、なかなか不便なものです。
さて、今回まで14回に分けてDJ-G7をみてきました。1200MHz帯の送受信ができるハンディ無線機なため、期待も大きく色々と遊べる無線機だというのが率直な印象です。特に1200MHz帯に興味があれば、1台所有してみると面白いと思います。
残念ながら現状では、1200MHz帯の送受信ができる無線機が限られます。もっと多くの無線機が出てくれば、1200MHz帯の活性化にもつながりますし名機も増えてくるのですが、現状のアマチュア無線の開局数では、なかなか難しいのでしょうか。そんな中、DJ-G7の存在は有り難いですし、このジャンルが繁栄していくことを望みます。ひとまず今回でレビューは一区切りとします。
2010年05月29日
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あいにくC701を使用したことはありませんが、DJ-G7は全体的にC701よりも体積が大きいかわりに、送信出力が大きめであることから、恐らく使用するシチュエーションが違うと思います。
C701ならば、ごく近距離に限定した交信が主になりますし、DJ-G7は高性能なアンテナを組み合わせれば、遠距離も無理ではないでしょう。
オプションですが、私はスピーカーマイクとシガーライターケーブル、あとは外部アンテナ接続用のアンテナ変換ケーブルなんかを用意しました。
私なら、この価格帯ならば新品をおすすめします。ハンディで1200MHz帯にQRVできる現行機は、これしかなかったと思いますので、中古でもあまり値崩れは期待できないからです。