
今春からラジオにまつわる色々なニュースが飛び交っているため、どのようにまとめようか思案中だったのですが、そんな中、愛知国際放送(RADIO-i)が2010年9月30日で放送停止のニュースが飛び込んできました。
愛知国際放送は、国内4局目の外国人向け放送局として、2000年4月1日に開局したFM局です。コンセプトとしては外国人向けだったはずなのですが、私が聴取している限りでは、音楽を中心とした格好いいFM局という印象が強かったです。クオリティは良い方だと思いましたし、私も好きなFM局のひとつです。
最近のラジオ局は、おおよそ例外なく経営が苦しいと聞いています。愛知国際放送は興和を親会社に持ちますので、興和がどれだけ頑張れるかが注目されていたのですが、ニュースにあるように「今後黒字化することは困難であると判断」したということなのでしょう。
ちょうど今年の正月に、大規模なテコ入れを実施していただけに、今後の発展が非常に楽しみでした。そんな中の放送停止のニュースだったために、とても残念でなりません。
愛知国際放送は、放送エリアの面でも特徴がありました。送信所を瀬戸市の三国山に設置して、そこから名古屋方面に一方向に送信していたため、岐阜県方面での聴取は難しい反面、三重県方面は割と楽に聴取できます。また、豊橋と浜松にも送信所があるため、県をまたいだエリアを持つFM局としても活躍していました。
そんな特徴のあるFM局なので、割と私の周囲でも固定客のように聴取している人がいらっしゃったのですが、正直なところ愛知国際放送の代わりになるようなFM局が愛知県では見当たらないので、これからどうしようか困っているところです。
愛知国際放送は放送開始から10周年を迎えましたので、ひとつの節目ということになるのですが、なんとも寂しくなるニュースでした。
RADIO-iを聞いていると、時間の流れ方が独特なのが好きだったので、他の放送局の流れと違うんですよね。お気に入りのラジオ局だっただけに、とても残念です。