2010年6月15日に一斉に報道されました「愛知国際放送(RADIO-i)放送停止へ」は、地元の愛知県だけではなく、全国的に衝撃を受けることとなりました。地元報道機関である中日新聞では、この関連の解説で大きく紙面を割きました。
放送局とはいえ、主に市町村単位で許可されるコミュニティFMについては、今までに閉局したものもいくつか存在しています。名古屋地区でも名古屋中エフエムラヂオ放送や名古屋シティエフエムが既に閉局しています。
今回放送停止を決めた愛知国際放送は、これらのコミュニティFMではなく、愛知県や静岡県を放送エリアにしている大規模な放送局に属します。そしてその大規模な放送局が放送をやめる事態というのは、今までの日本の歴史としては初めてとなります。
厳密に言うと、かつて岐阜市にあったラジオ東海と津市にあった近畿東海放送が、東海ラジオ放送として合併・新名古屋親局開局後に、岐阜・津それぞれの親局を閉局した例がありますが、趣旨が違いますので、あえて今回は除外しています。
今までの日本における民間放送の歴史の中で、放送局の存亡が危うくなった例は、今までにも存在しています。イトマン事件に巻き込まれた近畿放送(KBS京都)が最初の例となるでしょうが、この当時は放送局がなくなる事態まで進みました。結局は京セラなどの地元企業がバックアップし、新たな歴史を刻むことになりました。
そして最近になって、FM局の破綻が相次いでいます。エフエム九州(CROSS FM)は新旧分離で経営再建し、Kiss-FM KOBEはJFNからの番組配信打ち切り措置を通告されつつ実行は延期されており、どちらも放送は続けられています。
いま放送局が置かれている状況は、かつてないほどの厳しい状態なのだそうです。冒頭の愛知国際放送が28億8,000万円の累積赤字があり、その改善の余地もなく救済に手を挙げる企業も見つからなかったことからも、その深刻さが手に取るようにわかります。
そして、外国人向け放送局というカテゴリが、収益を得る上でも足かせになっていることも否定できません。それが証拠に、InterFMは2009年3月より、テレビ東京の連結子会社となっていますし、FM COCOLOは実質的にFM802傘下に入った格好となっています。Love FMも西日本鉄道へに事業譲渡する方向で協議を進めていますから、このカテゴリの放送局は、どこも厳しいようです。
そんな状況で「それでも放送を続ける使命」を果たすために頑張っていますが、愛知国際放送は「やめるのも勇気」と結論づけたような感じがします。リスナーとしては悲しい現実ではありますが、確かにそれも答えのひとつでしょう。かつてない解決方法を打ち出した愛知国際放送の勇気もたいしたものですが、前述のように放送局はどこも厳しい状態。追従してくる放送局が全く無いともいえず、今後どうなっていくか行く末が心配です。
2010年06月20日
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