2010年09月05日

GRUNDIG G6 AVIATOR (10)

GRUNDIG G6 AVIATORは、私の中でもかなりお気に入りの中華ラジオになりそうですが、良い部分だけではなくイマイチな部分も併せてご紹介しておきます。残念ながらほとんどの部分が、G6 AVIATORの筐体の小ささを得るために、削ったであろう部分です。

最も残念なのは、受信感度の調整ができないことです。近所に大出力の放送局がある場合、受信感度を絞ると他のラジオ局の聴取が楽になりますが、そういう使い方は残念ながらG6 AVIATORではできないことになります。スイッチ切り替えでも構わないので、この機能は欲しいところでした。

あとはくだらない話ですが、暗い場所での操作のために、ボタンが光るようになっていれば非常に助かります。実際に暗い場所での操作では困りました。ディスプレイ照明の機能があるだけに、この機能がないのが悔やまれます。

さて、大まかではありますが、今回まで10回に渡ってG6 AVIATORを見てきました。元々は、エアバンドが受信できる珍しいラジオという興味で、このラジオのレビューを始めようと考えていました。しかし、使えば使うほどこのラジオの基本性能というか、底力を見せられたような気がします。

小さいラジオにありがちなのは、音が堅いか軽くそれが明瞭度に影響して、あまりラジオを聞いていても楽しくない雰囲気になることですが、G6 AVIATORはそれが極限まで減らせるように作られていました。小さいラジオながら、短波ラジオを聞く楽しさを味わえるようになっていると感じました。

レビューを続けるために連続してG6 AVIATORを使ってきましたが、最後に電池について書いておきます。前述の通り、単三乾電池2本を使いますが、今回は使い込んだ2000mAhのニッケル水素電池を使いました。

このBlogで何度も登場しているDE1103(愛好者3号)をはじめ、大半の中華ラジオは私の使い方で、およそ2週間程度で電池がなくなっていました。しかしこのラジオは、およそ1ヶ月程度連続して使えました。

このラジオが実際にどの程度の消費電力なのかは、スペック表や取扱説明書を見る限りは不明ですが、普通にスピーカーを鳴らした使い方をして1ヶ月程度使えるのは、とてもビックリしたことでもあり、とても有り難いです。

サイズ的に小さめで、音も悪くなく、感度も申し分なく、電池の持ちも良いとなれば、ぜひ旅行の際に持ち歩きたいラジオのひとつになるかと思います。持ち歩くためのソフトケースも丈夫なものがついていますし、最悪でも遠距離受信用のアンテナを常備すれば、世界中どこでもラジオの受信に困ることはないでしょう。そんな風にぜひ使い続けていきたいと感じたラジオでした。レビューは、ひとまずここで一区切りといたします。
posted by 「なにかな」管理人 at 21:10| Comment(6) | TrackBack(0) | ラジオ・無線
この記事へのコメント
お久しぶりです。

私もG6を去年購入しまして使っております。
昔のソニーのICF-SW1を現代版に作り直したような感じです。
ただ残念なのは、このG6に関して最大の欠点が触れられていないので
補足しておきますと、メモリーが上書きされやすいという事です。
メモリーを呼び出したつもりが、上書きされたなんて事が
結構あります。

ついでに、他の方がG3についてコメントしてますが、
私も購入して使ってみて、同じ値段だったらソニーのSW76000を
購入した方が良いと思いました。エアバンドとメモリ数では
上回りますが、同期検波はSW7600の方が遥かに上です。
さらに、中波ではバーアンテナが短いようで感度も劣ります。

いろいろ中華製ラジオを購入した私の出した結論は、
余計な機能を付けると性能を削ぎ落とされて劣化するでした。
Posted by BCL@小笠原 at 2010年09月06日 14:08
コメントありがとうございます。メモリ書き込み/読み込みの手順をご紹介していませんでしたので、補足で説明いたします。

G6 AVIATORのメモリは、ページが00から99までの100ページあり、1ページに7個までの周波数がメモリできます。短波の放送局ごとに整理しておくと、結構便利です。

ここで、メモリの書き込みと読み込みの手順をご紹介します。

【メモリ書き込み手順】
1.電源をONにします。
2.メモリしたい周波数に合わせます。
3.「PAGE」ボタンを押します。
4.ページを「▽」「△」ボタンで合わせます。
5.メモリしたいボタンを1〜7から選んで2秒間押し続けます。
6.「PAGE」ボタンを押して液晶表示を元に戻します。

【メモリ読み込み手順】
1.電源をONにします。
2.「PAGE」ボタンを押します。
3.ページを「▽」「△」ボタンで合わせます。
4.メモリしたボタンを1〜7から選んで軽く押します。
5.「PAGE」ボタンを押して液晶表示を元に戻します。

オペレーション的に、数字ボタンを長押しするかしないかで読み込み/書き込みが決まり、一度長押しすると既に上書きが終わっているという不便さがあります。これは長押ししないように、操作を気をつけるしかありません。
Posted by 「なにかな」管理人 at 2010年09月06日 22:49
>同じ値段だったらソニーのSW76000を購入した方が良いと思いました。

現行品ですと、恐らくSONY ICF-SW7600GRのことかと思います。国内版を購入する場合は、だいたい3万円辺りの価格帯となりますので価格差がかなりありますが、逆輸入版を狙うと最近の円高のメリットが生かせるために、送料も含めて2万円辺りに収めることができます。日本語マニュアルが付属しないことと、ACアダプタが付属しないことを、どの程度デメリットとして見るかによります。

ICF-SW7600GRは基本性能が非常に優れていて、特に同期検波回路の挙動がとても安心できるレベルです。操作も洗練されているので、基本操作はマニュアルなしでも可能でしょう。ただ、大きさの割に音が若干堅いのが気になるといえばなります。

私が持っているICF-SW7600GRは「MADE IN JAPAN」ですが、以前に工場のラインを海外へ移すニュースを見たことがあるので、最近のはどこで作られているか知りません。でも、さすが日本のメーカー製だと思います。しかし、ICF-SW7600GRの話題が出るということは、どこかでちゃんとレビューしたほうがいいかなぁと思う今日この頃です。

まぁ日本製のラジオは、ちゃんと動くのが当たり前の世界ですし、中華ラジオの荒削りなところを楽しんでいるBlogでもありますので、その辺もご理解いただきつつ、参考にしていただけると有り難いかなと思っています。
Posted by 「なにかな」管理人 at 2010年09月06日 23:15
昨年購入したHimalayaDRM2009を使い込んでみました。
アンテナが肝だと感じました。
ロッドアンテナでは駄目駄目なのは、先日お伝えした通りなので、SANGEANに付属してたリールアンテナを試してみましたがちょっと改善された程度でした。
そこで、中波用のループアンテナから発展させて、短波用のループアンテナを自作して試したところ、かなりの効果がありました。
ループアンテナの原理、作り方はネットで調べれば載っているので割愛しますが、中波用のままでは使えないので、コイルの巻き数を減らせば、そのまま短波の範囲もカバーします。ただし、短波帯全域は構造上無理なので、メインの5MHz〜13MHzあたりに絞って作りました。材料は260pFのポリバリコン、コード(小生は細いものを100m程買いました)、
非金属の巻き付けられる物(30cm角のガーデニング用のタイルを使いました)、ワニグチクリップ(他のラジオにもロッドアンテナに接続出来るようにするため)だけで、あとはハンダ付けするだけです。おそらく、材料だけで1000円もしないでしょう。
ちなみに、コードを30cm角に2回巻き付けただけで、メインバンドに絞り込めました。
完成した物で、アナログで弱い局も浮き上がるようにして聞こえますし、家電の発生するノイズもある程度拾わない事です。

さて、肝心のHimalayaDRM2009の使用感ですが、今までよりDRMでの復調がかなり改善しました。ちなみに、アナログがリアルタイムで復調されるのに対してだいたい8秒遅れで復調してくれます。パソコンだと20〜30秒、環境によっては1分ぐらい遅れて復調されるのに比べて、断然早いです。音質はFM並みなので音楽番組が多い局だとかなり有利です。

デジタルラジオを体感して感じた事ですが、ラジオそのものの価格の高さ、送信機の更新、復調までのタイムラグ等が解決されれば、普及する可能性はあるでしょう。おそらく、一番の難関が、価格面でしょう。100均等で売られるぐらい低価格にするのは、かなりの努力が必要。イギリスでデジタルラジオに移行を延期したのもうなずけます。
Posted by BCL@小笠原 at 2010年11月12日 19:19
コメントありがとうございます。

アンテナで改善されるのは、DE1103DRMの場合と同じだったですね。ノイズ源から離すという点においては、HimalayaDRM2009のほうが良さそうですね。ちょっとお金を貯めて買ってみようかな、という気になるラジオに感じます。

詳細にわたるレポートをありがとうございました。
Posted by 「なにかな」管理人 at 2010年11月13日 03:29
GRUNDIG G6 を購入しその操作の確認のためこのサイトにたどり着きました。おかげさまでよく理解でき初期設定ができました。感謝します。
一つ不満な点は、SW(起動する際)を押すとカッチと大きな音がし、気になりす。
この音の発生は、何か調整不足か。初期の性能か教えてください。
追記 アイコムIC-900を運用しています。
                以上です。
Posted by 小西 泰彦 at 2012年01月27日 11:13
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