パーティーの流れは、地元の仲人おばさん側のほうは、双方10人足らずの男女がそれぞれ決められた時間だけ話をするというスタイルです。人数が少ないからこそできる方式で、お互いに第一印象だけでなく、人柄も感じてもらう趣旨なんだろうと思います。
この方式は、男女どちらから見ても総当たり戦になりますし、公開されているプロフィールは限定的だったので、だいたい毎回同じ話題になります。2度3度なら何とかなっても、それ以上になると話すほうも飽きてきます。誰に話して誰に話さなかったのかとか、そういうのがわからなくなってきます。
そしてそれが10人弱となると1時間半程度続くわけで、いかに同じテンションを維持し続けるかが課題になってきます。商談で顧客と話をする際には、自然に流れに起伏ができてメリハリとなりますが、同じ話題を何度も繰り返すのは精神的にきつく、言葉のキャッチボールに嫌気が差してきます。相手にはとても失礼なことです。
もうひとつの自治体主催のほうは、もっと人数が多くて、立食パーティー方式でした。参加資格が厳格な割に運営そのものが大雑把で、一言でいえば「ねるとんパーティー」でした。「男女を同じ空間に閉じ込めておけばツガイができるだろう」的な感じが見え隠れするというか、ナンパできないと何も進まないというか、婚活しなくてもいい人の感性で練られているので、自己嫌悪のネタを作るのには充分でしょう。
よくネット上で自虐的に語られる「※ただしイケメンに限る」が体現できる場というのが、率直な感想でした。つまり人数が多いと、良くも悪くも見栄えが良くないと存在すらも認識されないわけで、私のように他の人の中に埋没してしまうタイプだと、参加する意味すらない状況になります。恐らく「参加者がなぜ婚活なんかしているのか」という原点が考えられていないというか、婚活の必要がないモテる男性の狩り場としては、絶好の場所なんだろうなという印象でした。
そんなこんな考えているうちに、「婚活をする意味があるのか」と思ってしまいます。確かに、一定の場所で異性と話をすることは楽しいのですが、わざわざ歯を食いしばってまでも、婚活しなければならないモチベーションが見つからないです。たとえ異性から選ばれなかったとしてもそれに関係なく、努力に対して得られる効果があまりにも小さすぎます。
少し前に「婚活疲労外来」なんて言葉を聞いたことがあったのですが、その状態に陥るぐらいなら、結婚そのものの優先度を下げてしまってもいいんじゃないかと思っています。そもそも苦手分野だから苦労に感じるわけですから、人生においても選択と集中の論理が働いてもいい気がします。
最後に、レビュー記事の多い当ブログの中で、前回と今回のエントリーは多少異色であるいう認識はあります。私の認識としては、特別思い入れがあって書いたエントリーではありませんし、前回書いたとおりに、男性視点で婚活を見るための参考になればと思って書き上げました。数がまとまるのであれば、別のブログを立ち上げるのでしょうが、この話題でいくつもエントリーが出せるとは思えないので、とりあえずこの場で公開することといたします。
2010年09月11日
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婚活パーティー参加と雑感を興味深く読ませていただきました。今年30女になり、ちょうど婚活パーティーに応募しようかどうか悩んでいるものですから…。私は初めての機会で、しかも小さな田舎地域の自治体主催パーティーですので、どんな感じなのか見当もつきません。
管理人様の感想を1つの意見として参考にさせていただきたいと思います。
今回の体験については、たまたま自分には合わなかったわけですが、これについては個人差がありますから、いろいろ体験できるうちに参加してみることはお薦めしたいと思います。
良い体験・悪い体験、もしわかったことがありましたら、またぜひ教えてください。