
2009年に3アマ免許を取得してから、何となくアマチュア無線の趣味が再燃したような気がするのですが、今まで持っている無線機が、ハンディ機ばかりだったり古いものだったりで、なかなか本格的に趣味を再開するには至っていませんでした。そもそもアマチュア無線を再開できるほどの時間があるかどうかというのも怪しいのですが、せっかく3アマ免許まで取ったわけですから、ちょっとぐらい始めてもいいのではないかと思い、新たな無線機購入の選定に入りました。
検討をしている中で、2009年のハムフェアで参考出品されてから、何かと話題にのぼったアイコムIC-9100が気になるところですが、やはりそれなりの出費が必要となりますので、二の足を踏んでおりました。そもそもHF帯をしっかり運用するつもりなのか、VHF帯・UHF帯をどれだけの頻度で運用するのか等、悩みは尽きませんでした。
ただしIC-9100の場合、これ1台を用意しておけば、おおよそのことは自宅でできるようになりますし、そういう無線機を1台用意しておくと、後からの無線機追加の自由度が高まると思い、清水の舞台から飛び降りるつもりで購入してしまうことにしました。ただし私は3アマまでしか持っておりませんので、50W機であるIC-9100Mの購入ということになりますが、残念ながら100W機との価格差は全くありません。
IC-9100/Mの購入メリットを挙げていくと、だいたいこんな風かなと思います。
まずは、何といっても1.8/1.9MHz帯から430MHz帯まで、オプションのUX-9100を取り付ければ1200MHz帯まで運用ができることです。これ1台を購入するだけで、無線局免許状が一気に賑やかになります。
しかも、SSBやFMなどのいろいろなモードでの運用ができます。HF帯では当たり前のSSBモードですが、VHF帯・UHF帯ではFMモードが主体となり、SSBでの運用ができる無線機はかなり限られます。そんな中での貴重な1機種となります。
そして、D-STARのユニットが内蔵されている固定機としては、IC-9100/Mが初登場となると思います。D-STARのレピーター設置が430MHz帯か1200MHz帯のどちらかとなりますが、レピーターを介さないならば28MHz帯以上からの運用も可能です。
実は、430MHz帯がオールモードで50Wの出力が出せる無線機は多くありません。IC-9100/Mは430MHz帯専用の終段半導体を持っているので、50Wの出力が可能です。HF帯からUHF帯までカバーしている無線機で430MHz帯が50W出力可能な無線機は、日本のメーカーに限定すると、ケンウッドのTS-2000シリーズとの2者択一となります。
カタログを見ているだけでも、これだけの特徴があるIC-9100/Mですが、これからしばらくの間は、いろいろ見てみたいと思います。