ICOM IC-9100Mを使って、各バンドごとに交信を楽しんでみることにします。残念ながら私の環境は、7・18・21・28・50・144・430・1200の各バンドのアンテナしか用意がありませんので、それらに限定した内容になります。
この無線機で免許されてから既に半年ほど経過しておりますが、こちらから送信した音声については、交信相手から何らかの問題点を指摘されることはありませんでした。送信出力も50Wあれば、HF帯もパイルアップの中をかいくぐるのは無理でも、通常の交信では問題が起こることはありませんでした。
送信もSSBならば気になることはそれほどありませんが、V/UHF帯のFMになると、送信中は常に最高出力の状態で送信することになるので、比較的早く送信出力の調整がされるように感じます。たとえば430MHz帯FMの送信の場合、送信時間が連続で3分を超えると送信出力が半分に落とされるような印象があります。最高出力での連続ラグチューは結構難しいかもしれません。
受信に関しては、HF帯SSBを使用するに当たって、とりあえず欲しくなりそうな機能は一通り網羅されているように感じます。特に7MHz帯については、非常に混み合う周波数のために、隣接する周波数で出てくる交信をできるだけ聞こえないようにして、目的の交信を浮きだたせる処理が必要になるのですが、これについてはあまり不満はありません。
ただし、これは好みの問題になりますが、聞きやすい音質で受信ができるか否かでいえば、どうやらまだJVCケンウッドに軍配が上がるようです。さすがオーディオメーカーというべきでしょうか。以前に比べればアイコムの無線機は健闘しているようですが、たとえば7MHz帯SSB(LSB)が聞きやすい音質なのかと訊かれれば、なかなか首を縦に振れないかなという印象です。
IC-9100Mを使用する際によく使う機能は、意外にも「バンドスコープ」でした。IC-9100Mに搭載されているバンドスコープは簡易的なものですが、これが意外に役立っています。比較的強い電波の局を探す場合には、この機能ですぐに見つけ出すことができます。
これはアイコムの無線機全般にいえることですが、大きなディスプレイ表示には非常に好感が持てます。大きなディスプレイを中央に配置して、メインダイヤルを右側に持って行くデザインは、私が知っている限りではアイコムぐらいしか採用していないと思いますが、このスタイルのおかげで、大きな周波数表示とより多くの設定内容が表示できるようになり、一目で現在の状態が把握できるようになります。
他のメーカーの無線機は、周波数表示とフィルタ設定ぐらいは画面表示しますが、メインダイヤルを中央に配置している関係で、結果的に多くの情報が表示できません。アイコムのようなスタイルは、無線機全体から見れば少数派ですが、私はこのスタイルのほうが使い勝手がよいと感じています。
2011年11月27日
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