2006年05月20日

NASのログオン名に合わせてアカウント名を変更したのに、NASにログオンできない。

少し前に書きました「同じユーザーによる、サーバーまたは共有リソースへの複数のユーザー名での複数の接続は許可されません。」の続きです。そもそもなぜ、こういう現象が発生したのかという部分から、設定変更の方法を書き留めておきます。

今回の環境は、WindowsXP Homeがセットアップされたパソコンが10台程度、バッファローのTeraStationが1台の構成で、NASは静的IPアドレス、パソコンはブロードバンドルータからDHCPでIPアドレスが割り振られています。最初にパソコンとルータがある環境の時は、特にユーザ名を分ける必要はなかったのですが、NASを入れたことで、それぞれのパソコンのユーザ名毎にNAS内にアクセスできるフォルダを、分けておく必要が発生したため、一度つけたパソコンのログオン名を、変更しなければならなくなりました。今回はそんないきさつのお話です。

通常ならば、「スタート」−「コントロールパネル」−「ユーザアカウント」で窓を開け、「変更するアカウントを選びます」の下にあるアカウントから、該当のものを選択し、「名前を変更する」で解決のはずですが、ログオン名とパスワードをつけたNASのフォルダにアクセスできません。全部のフォルダがパスワード付きならログオンダイアログが出て、いちいちそこにあらためて入力すればアクセス可能ですが、ひとつでもパスワードなしのフォルダがあると、以前書いた「同じユーザーによる、・・・」ってのが出てしまいます。

この場合の最も多い原因は、パソコン側のユーザ毎のプロファイルが壊れていることを想定しますから、優等生的な回答を望むなら、「ユーザアカウント」でWindowsに新しくユーザを作成して、同じログオン名とパスワードをNAS側にも設定、今後はそれを使って業務を続けるってのが、100点満点の回答になります。

ただこの方法でいくと、プロファイルが新しくなりますから、画面周りからユーザのデータまでをすべて移行しなければなりませんし、最近はファイルやフォルダの所有権やアクセス権なんかがありますから、結構面倒な作業となります。場合によってはソフトウェアの入れ替えも必要になりますから、ひと仕事になります。どうしてもプロファイルを新しく作るのがイヤという場合の方法が、次のような感じになります。

ここでの説明では、次のようなログオン名であるとしておきます。


パソコンの最初のログオン名:User01
パソコンの変更したログオン名:User02
NASへ登録したログオン名:User02


NASには「User02」で登録したので、パソコンのユーザ名を「User01」から「User02」に変えたのに、NASへアクセスできないっていう想定です。

もちろん何度ログオンしても、ログオン名は「User02」のままです。ログオン名が違うとは思えません。そこで念のために、本当に「User02」になっているのかを確認してみます。「スタート」−「すべてのプログラム」−「アクセサリ」−「コマンドプロンプト」を開き、キーボードから「net config workstation」と入力して「Enter」を押します。すると、次のようになります。

rename1.jpg

スタートボタンを押したときに出てくるログオン名は「User02」なのに、コマンドプロンプトで表示されているユーザ名は「User01」のままです。ログオン名が食い違っています。先に「ユーザアカウント」で変更したログオン名が反映されていません。どうやらこれがNASに入れない原因のようです。存在しないログオン名だから、NASはアクセスさせなかったようです。

それでは、反映されていない「User01」を「User02」に変更したいと思います。同じコマンドプロンプトで構いませんから、キーボードから「rundll32 netplwiz.dll,UsersRunDll」と入力して「Enter」を押します。すると、「ユーザーアカウント」という窓が新たに開きます。

rename2.jpg

ここで確認すると、「このコンピュータのユーザー」の上から4番目に、やはり「User01」があります。「User01」を選択して「プロパティ」のボタンを押します。

rename3.jpg

このように「プロパティ」が開きますから、「ユーザー名」の部分を「User01」から「User02」に変更して「OK」ボタンを押します。ここまでやって念のため再起動すれば、「User02」でNASにアクセスが出来ます。なんか変なトラブルがないかなぁと思っていますが、今のところよく使えているようです。

この事例は、バッファローなどへ連絡したりして、解決策を模索していたのですが、バッファローのサポートでは認識していない事例のようです。インターネットの検索では、いくつか事例が引っかかりますが、情報が点在していましたので、まとめるつもりで書き留めておきます。
posted by 「なにかな」管理人 at 21:21| Comment(8) | TrackBack(0) | パソコン
この記事へのコメント
同じ現象に引っ掛かって途方に暮れていたところ、
この記事を読んで解決することができました。

ありがとうございます。
Posted by TUER at 2009年02月18日 15:05
コメントありがとうございます。

説明がへたくそなので、わかりやすかったかどうか不安ですが、解決して何よりです。
Posted by 「なにかな」管理人 at 2009年02月22日 22:23
もうあきらめかけていたところにこのブログにたどり着きました。只々感謝です。ありがとうございました。私はLS-H500GLではまりました。
Posted by てん at 2009年05月06日 01:38
コメントありがとうございます。
解決してなによりでした。
Posted by 「なにかな」管理人 at 2009年05月06日 01:50
本当に助かりました。私はbuffaloのテラステーションでした。
ちなみにvistaでは、ユーザーアカウントの”ユーザーアカウント制御の有効化または無効化”で”ユーザーアカウントの制御(UAC)を使ってコンピューターの保護に役立たせる”のチェックボックスを外すとユーザー名の変更ができました。(変更後は元に戻しておきました。)
Posted by 目玉親父 at 2009年11月07日 19:22
コメントありがとうございます。

やはりNASの普及にあわせて、皆さんも設定に苦労しているようですね。そんな風に感じます。
Posted by 「なにかな」管理人 at 2009年11月08日 22:38
nas のログインやセッションに関しては
os のアカウントを増やしたりしないでも
net use コマンドで制御できますよ。
参考までに。

Posted by 通りすがり at 2009年11月18日 11:53
コメントありがとうございます。

恐らく仰っているのは、以下のような方法かと推測します。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060725/244264/

こういう手法は、NASなどへ一時的に接続する場合は便利ですね。ありがとうございます。
Posted by 「なにかな」管理人 at 2009年11月18日 22:06
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