2006年06月16日

私的録画補償金はどこへ?

「ハードディスクにも課金しろ」「iPodに課金しないのはけしからん」のように、音楽著作権関連の話題提供能力には、目を見張るものがありますが、そんな中、少し前にちょっと面白い記事が発表されていました。MDプレーヤやディスクなどに自動的に上乗せされている私的録画補償金のお話を、著作権管理団体からではなく、アーティストの立場から見た記事です。

その中心的役割を果たすJASRACは、特殊法人ではありますが社団法人ですから、会員であるアーティストの意見を反映していて、今までの著作権の考え方もそれを反映しているものだと思っていたのですが、実際は私たちが思っているほど意見を反映していなさそうな感じです。

そもそも私的録画補償金っていうのは、存在を知らない人も多いかもしれませんね。デジタル録音できるようなディスクの説明書に、こんな風に説明書きがあります。私たちがなにかを録音するのに、そのソースの著作権を守るために、私的録画補償金を徴収しているわけです。その割に、録画/録音を制限しているデジタルソースが多すぎるのは、納得いきませんが・・・。

drm.jpg

この記事の中で私が一番驚いたのは、JASRAC管理楽曲になった時点で、著作権が出版会社に譲渡してしまったいるため、著作物に関する権利を行使できないってところです。今は音楽のダウンロード販売が出来る環境が整いつつありますが、少し前までは音楽をユーザへ届けるためには、著作権を譲渡しなければならないわけで、なんか制作者に報いる制度ではありませんね。もっと極端に言えば、アーティストを食い物にしているとしか思えないというか(汗)。

もうひとつ驚いたのは、「やっぱりなぁ」と思ったのですが、私的録画補償金の分配方法について。やっぱりMDディスクなどにかかっている私的録画補償金の管理って、結構ドンブリ勘定みたいです。

私のように、音楽CDをちゃんと購入している人からすれば、いい音楽を創っている人は単純に応援したいですし、そうでない人は厳しい言い方をすればどうでもいい訳ですが、私的録画補償金に限っていえば、どこにお金が流れているか、全くわからないんですよね。ぶっちゃけ、ちゃんとアーティストのモチベーションを維持するのに役立っているかといえば、なんだか怪しさを感じます。

著作権団体も、これからの音楽の更なる発展をするために、説明のつかないお金を徴収することに全勢力を傾けるよりも、アーティストのモチベーションをあげる施策を考えたら?と思ったりするわけです。
posted by 「なにかな」管理人 at 23:07| Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽・映画
この記事へのコメント
平沢氏の発言というかコラム、なかなか興味深いところですね。
自分も以前から言うとりましたが、デジタル云々とか、
コピーがどうのとか、ってことよりも、
単純に良い楽曲が以前より少なくなってる現状も理解しないと。
まぁ多くの人が、「売れる→良い音楽」という概念を抱いてるんで
そこが崩れない限りは変わらないか、と。
「良い音楽→売れる」という時代に戻って欲しいデス。
Posted by yass at 2006年06月17日 15:10
>「良い音楽→売れる」という時代に戻って欲しいデス。

良い音楽が売れる土壌が無いわけじゃないと思うけど、なかなか難しいですね。どうせお金を使うなら、良い音楽を作った人へお金がいくようになるといいなぁ、と思っています。
Posted by 「なにかな」管理人 at 2006年06月17日 16:44
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