ICOM IC-9100Mを使って、各バンドごとに交信を楽しんでみることにします。残念ながら私の環境は、7・18・21・28・50・144・430・1200の各バンドのアンテナしか用意がありませんので、それらに限定した内容になります。
この無線機で免許されてから既に半年ほど経過しておりますが、こちらから送信した音声については、交信相手から何らかの問題点を指摘されることはありませんでした。送信出力も50Wあれば、HF帯もパイルアップの中をかいくぐるのは無理でも、通常の交信では問題が起こることはありませんでした。
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2011年11月27日
2011年09月08日
ICOM IC-9100M (14)
以前にもご紹介しましたが、ICOM IC-9100Mの背面にはUSBポートがあります。ここを使ってパソコンと接続すると、色々なことができるようになり、幸せになれますよというUSBポートなのですが、実際に何に使えるのかは、取扱説明書を見てもイマイチしっかり書かれていません。
以前にIC-9100の試聴会へ行った際にも、「いろいろなソフトと連携がとれる」といった趣旨の話となりましたが、これらの使い方はサポート範囲外とのことで、どう使っていいのかよくわかりませんでした。今回は実機で試してみましたので、とりあえず私が使っている範囲の内容をここに記していこうと思います。
アイコムの無線機とパソコンを接続する場合には、以前から「CI-V」(「シーアイファイブ」と読む)という接続端子がありました。これを使って別途インターフェースユニット経由でRS-232Cへの接続ができるようになっていましたが、IC-9100MのUSB端子もこれとよく似たようなことが可能です。
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以前にIC-9100の試聴会へ行った際にも、「いろいろなソフトと連携がとれる」といった趣旨の話となりましたが、これらの使い方はサポート範囲外とのことで、どう使っていいのかよくわかりませんでした。今回は実機で試してみましたので、とりあえず私が使っている範囲の内容をここに記していこうと思います。
アイコムの無線機とパソコンを接続する場合には、以前から「CI-V」(「シーアイファイブ」と読む)という接続端子がありました。これを使って別途インターフェースユニット経由でRS-232Cへの接続ができるようになっていましたが、IC-9100MのUSB端子もこれとよく似たようなことが可能です。
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2011年09月04日
ICOM IC-9100M (13)
ICOM IC-9100Mに限ったことではありませんが、少なくとも現行の無線機は、昔に比べると格段にコンピュータ化が進んでいます。たとえばIC-9100Mのカタログを見ても、「32ビット浮動小数点DSP採用」などと書かれていますが、少なくとも送受信の信号処理がコンピュータ化されているのは、今では珍しくなくなったようです。
私の主観ですが、その中でもアイコムの無線機は特にコンピュータ化が進んでいるように見えます。信号の処理はおろか、設定変更などの各種のオペレーションに至るまで、コンピュータで制御されているのが感覚でよくわかります。
無線機のコンピュータ化がしばしば議論されますが、私はある程度は仕方がないと思っていますし、これも世の中の流れではないかと思っています。
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私の主観ですが、その中でもアイコムの無線機は特にコンピュータ化が進んでいるように見えます。信号の処理はおろか、設定変更などの各種のオペレーションに至るまで、コンピュータで制御されているのが感覚でよくわかります。
無線機のコンピュータ化がしばしば議論されますが、私はある程度は仕方がないと思っていますし、これも世の中の流れではないかと思っています。
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2011年09月02日
ICOM IC-9100M (12)
ICOM IC-9100Mの受信の話を出しましたので、少し専門的な内容についてここで触れておきたいと思います。
カタログスペックを見ると、周波数安定度のところに「±0.5ppm以内(0℃〜50℃)」と書かれています。この数値が周波数安定度の性能を示しているのはわかるのですが、どれだけのものかというのは、いまいちピンときません。ちなみにIC-9100の試聴会で同様の質問が出たのですが、「±0.5ppm以内(0℃〜50℃)の周波数安定度です」と回答されて、結局わからず仕舞いになってしまいました。
まずわからないのは、「ppm」という単位です。私たちがよく接するのは、大気汚染物質なんかの濃度を示すときの単位ぐらいかと思いますが、「パーツ・パー・ミリオン」の略で、単に100万分の1という意味でしかありません。なのでIC-9100Mの場合、「最大で100万分の1のさらに半分しかズレません」ということになります。
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カタログスペックを見ると、周波数安定度のところに「±0.5ppm以内(0℃〜50℃)」と書かれています。この数値が周波数安定度の性能を示しているのはわかるのですが、どれだけのものかというのは、いまいちピンときません。ちなみにIC-9100の試聴会で同様の質問が出たのですが、「±0.5ppm以内(0℃〜50℃)の周波数安定度です」と回答されて、結局わからず仕舞いになってしまいました。
まずわからないのは、「ppm」という単位です。私たちがよく接するのは、大気汚染物質なんかの濃度を示すときの単位ぐらいかと思いますが、「パーツ・パー・ミリオン」の略で、単に100万分の1という意味でしかありません。なのでIC-9100Mの場合、「最大で100万分の1のさらに半分しかズレません」ということになります。
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2011年09月01日
ICOM IC-9100M (11)

前回、ICOM IC-9100Mの受信性能を確認するために、地元局の写真を掲載しましたが、あまりにも当たり前すぎる結果のために、情報としてはあまり参考にならなかったと思います。そこで少しだけ難易度を上げてみたいと思います。写真は、自宅で茨城放送(1197kHz)を受信したときの写真です。距離的に中途半端に離れていて出力も5kWの放送局なので、ある程度は実力を確認できることでしょう。
写真を見るとシグナルは、7を少し超えた辺りを指しています。多少フェージングがありますので、5〜7辺りを行ったり来たりしています。混信も多少あるので、内容を楽しむレベルは難しいかもしれませんが、放送の中身はほとんど問題なく聞き取れます。
もともとIC-9100Mにおける中波放送は、あまり感度を重視しているわけではないでしょうし、使用しているアンテナも7/18/21/28/50MHz帯の送信用なので、中波放送用ではないことを含めても、かなり健闘していると感じます。さすがアマチュア無線機です。
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2011年08月25日
ICOM IC-9100M (10)
前回までに、ICOM IC-9100Mを使用するにあたっての無線局免許状の変更申請を終えましたので、免許状が届くのを待つことにします。それまでの間に、IC-9100Mはどれほど受信できるか確認することにします。
受信をあえて確認したのは、以前にIC-9100の試聴会で充分な受信感度を確認できなかったからです。カタログ上は「HF/50MHz帯はIC-7600と同等レベル、VHF/UHF帯はIC-911Dを超える性能」と謳っています。受信感度を確認せずにIC-9100Mを購入したのは、かなり冒険だったかもしれません。
単なる受信だけなので、接続するアンテナはどんなものでも構わないと思いますが、せっかくのオールバンド・オールモード機なので、HF用のアンテナを用意しました。コメットのCHV-5です。途中にコイルが入っている「短縮ダイポールアンテナ」の形をしておりますが、7/18/21/28/50MHz帯の送信が可能という優れものです。特に3アマで許されている18MHz帯の送信ができるのは有り難いです。
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受信をあえて確認したのは、以前にIC-9100の試聴会で充分な受信感度を確認できなかったからです。カタログ上は「HF/50MHz帯はIC-7600と同等レベル、VHF/UHF帯はIC-911Dを超える性能」と謳っています。受信感度を確認せずにIC-9100Mを購入したのは、かなり冒険だったかもしれません。
単なる受信だけなので、接続するアンテナはどんなものでも構わないと思いますが、せっかくのオールバンド・オールモード機なので、HF用のアンテナを用意しました。コメットのCHV-5です。途中にコイルが入っている「短縮ダイポールアンテナ」の形をしておりますが、7/18/21/28/50MHz帯の送信が可能という優れものです。特に3アマで許されている18MHz帯の送信ができるのは有り難いです。
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2011年08月18日
ICOM IC-9100M (9)
前回記入した送信機系統図を含む、無線局の変更申請を早速提出しました。今回は1200MHz帯バンドユニット(UX-9100)の取り付けがありますし、いろいろな付加装置をつけてしまっているので、おとなしくTSSへ申請をすることにしました。
通常、技術基準適合証明を受けている無線機で、ごちゃごちゃと付加装置をつけない場合は、いきなり近くの総合通信局へ申請書を送ってしまえばいいのですが、今回は、TSSで無線機の認定をしてもらい、TSSから総合通信局へ申請書を転送してもらって、変更申請の許可をもらうという手順となります。
ここ最近の世の中の流れで、インターネットを使った電子申請も可能なのですが、どこをどうやって変更したか、わからなくなってしまうこともあるそうなので、今回は従来通りの紙を使った申請を行いました。費用はTSSへ支払う認定料のみとなります。
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通常、技術基準適合証明を受けている無線機で、ごちゃごちゃと付加装置をつけない場合は、いきなり近くの総合通信局へ申請書を送ってしまえばいいのですが、今回は、TSSで無線機の認定をしてもらい、TSSから総合通信局へ申請書を転送してもらって、変更申請の許可をもらうという手順となります。
ここ最近の世の中の流れで、インターネットを使った電子申請も可能なのですが、どこをどうやって変更したか、わからなくなってしまうこともあるそうなので、今回は従来通りの紙を使った申請を行いました。費用はTSSへ支払う認定料のみとなります。
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2011年08月15日
ICOM IC-9100M (8)

前回、あれこれ考えていたIC-9100Mの送信機系統図ですが、結局は上の図のようになりました。もともとのIC-9100Mの部分については、別紙にできることを後になって知りましたが、全て1枚の中に収めてしまったほうがわかりやすいだろうとのことで、細かい図になりましたが、この形になりました。
この送信機系統図になったのは、以下の部分を表現するためのものです。
- IC-9100Mと1200MHz帯バンドユニット(UX-9100)の接続
- USB接続経由によるSSTV、RTTY、PSK31の運用許可
- インターネット経由による無線機の遠隔操作
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2011年08月12日
ICOM IC-9100M (7)
ICOM IC-9100Mを使う前には、アマチュア無線局の変更申請という儀式が必要になります。IC-9100Mに限らず、無線設備が変わったり追加したり廃止した場合、果ては設置場所/常置場所が変わった場合なんかには、必ず必要になります。
私が用意したIC-9100Mを申請するにあたって最も面倒なのは、1200MHz帯バンドユニット(UX-9100)を取り付けたために、技術基準適合証明の対象から外れてしまったことです。この証明が受けられれば、送信機系統図の記入などが簡素化できるのですが、今回はそれが使えません。つまり、自力で無線機を作ったのと同じプロセスで申請しなければならなくなったということです。
もともと、技術基準適合証明を受けたアマチュア無線機は、アマチュア無線で使用する規格に合致していることを証明しているという前提なので、記入を大幅に簡素化できるのですが、そうでない場合には、細かな部分まで記入が必要になります。その最も面倒なのが、送信機系統図の部分なのです。
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私が用意したIC-9100Mを申請するにあたって最も面倒なのは、1200MHz帯バンドユニット(UX-9100)を取り付けたために、技術基準適合証明の対象から外れてしまったことです。この証明が受けられれば、送信機系統図の記入などが簡素化できるのですが、今回はそれが使えません。つまり、自力で無線機を作ったのと同じプロセスで申請しなければならなくなったということです。
もともと、技術基準適合証明を受けたアマチュア無線機は、アマチュア無線で使用する規格に合致していることを証明しているという前提なので、記入を大幅に簡素化できるのですが、そうでない場合には、細かな部分まで記入が必要になります。その最も面倒なのが、送信機系統図の部分なのです。
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2011年08月05日
ICOM IC-9100M (6)

前回、ICOM IC-9100Mの背面のお話が途中になりました。写真は、背面に貼ってあるシリアル番号が書かれたシールです。IC-9100Mを見渡して、IC-9100との外観上の違いは恐らくこの部分だけかと思います。
正面にある型番表記は、100W機・50W機ともに「IC-9100」と書かれているため、違いを見いだすことができません。もちろん仕様上として、空中線電力の違いはあるのですが、外観だけではほとんど違いがないのです。
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2011年08月04日
2011年07月08日
ICOM IC-9100M (4)

写真は、ICOM IC-9100Mを正面から見た場合となります。ひときわ目立つのは、大画面の液晶ディスプレイですが、このスタイルがアイコム基本のレイアウトとして定着しているようです。
いろいろ調べていると、大画面ディスプレイのスタイルが始まったのは、1988年発売のIC-780辺りからのようです。当時は、液晶ディスプレイではなくブラウン管搭載だったようで、しかも画面下にファンクションキーを配置したスタイルは、コンピューター画面のように見えて仕方ありませんでした。
固定型の無線機というと、正面に大きなメインダイヤルがあって、周波数表示は上のほうに横に細長くというスタイルを連想しますし、そういうスタイルがまだ一般的ではありますが、ディスプレイ上にできるだけ多くの情報を集めようと思うと、大画面化は避けられませんから、こういうスタイルはアリだと思っています。
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2011年06月19日
ICOM IC-9100M (3)

アスカシステムズより「取りに来てください」と連絡がありましたので、早速取りに伺いました。写真は持って帰ってきたそのままのものです。一言で表現すると「大きな箱だ」という感じです。
それもそのはず、これは梱包の箱をさらに包むようにできている外箱なのです。通常はこの大きさの箱で、メーカーから送られてきます。無線機の梱包箱も段ボールでできていますが、梱包箱も立派な商品ということでしょうか。箱に傷があればクレームの可能性がありますので、このように外箱に入れて発送しているのでしょう。
外箱が開いているように見えるのは、一度開梱してから保証書に店名印を押しているからで、通常は当然ことながら閉じた状態です。
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2011年06月12日
ICOM IC-9100M (2)
ICOM IC-9100Mの発売日は2010年10月でしたが、最初の数ヶ月間はかなり品薄な状態で、謎の多い無線機として話題になっておりました。そのために12月11日に名古屋市公会堂で行われた試聴会へ出かけていったわけですが、その後は次第と供給が安定してきました。
また、1200MHz帯バンドユニットUX-9100も、2011年2月頃からは供給が始まったと聞いていましたので、2011年2月頃から見積を何度かいただき、購入を決めました。その時点での供給状態は、IC-9100とUX-9100を2週間程度で手に入れられる状態でした。今回は、無線機関連でいつもお世話になっています、アスカシステムズからの購入です。
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また、1200MHz帯バンドユニットUX-9100も、2011年2月頃からは供給が始まったと聞いていましたので、2011年2月頃から見積を何度かいただき、購入を決めました。その時点での供給状態は、IC-9100とUX-9100を2週間程度で手に入れられる状態でした。今回は、無線機関連でいつもお世話になっています、アスカシステムズからの購入です。
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2011年06月11日
ICOM IC-9100M (1)

2009年に3アマ免許を取得してから、何となくアマチュア無線の趣味が再燃したような気がするのですが、今まで持っている無線機が、ハンディ機ばかりだったり古いものだったりで、なかなか本格的に趣味を再開するには至っていませんでした。そもそもアマチュア無線を再開できるほどの時間があるかどうかというのも怪しいのですが、せっかく3アマ免許まで取ったわけですから、ちょっとぐらい始めてもいいのではないかと思い、新たな無線機購入の選定に入りました。
検討をしている中で、2009年のハムフェアで参考出品されてから、何かと話題にのぼったアイコムIC-9100が気になるところですが、やはりそれなりの出費が必要となりますので、二の足を踏んでおりました。そもそもHF帯をしっかり運用するつもりなのか、VHF帯・UHF帯をどれだけの頻度で運用するのか等、悩みは尽きませんでした。
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2011年05月29日
JARL第53回通常総会

社団法人日本アマチュア無線連盟(JARL)の第53回通常総会が、大阪府池田市にある池田市民文化会館で行われております。今日は朝からあいにくの雨模様で、台風2号の接近もあり、参加者数が500名あまりと通常の総会よりもかなり少ない人数でスタートしました。会場には空席が目立ちます。
JARLの一般社団法人への移行が、昨年11月に寝屋川市で行われました臨時総会にて承認を得ましたので、従来のようにJARLの会員が直接賛否を表明できるスタイルとしては、今回が最後の総会となります。今年の11月頃に一般社団法人へ移行した後は、代表社員による採決となりますが、それを傍聴できるか否かはわかりません。
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2011年04月17日
モールス実技試験について意見募集の結果
少し前に、アマチュア無線免許取得の試験でモールス実技試験を廃止するかどうかについて、パブリックコメントを求めていました。少し前にその結果が発表されましたので、ご紹介します。
ブログなどで表明している意見などを集めてみても、かなり反対派が多いみたいです。実際、上級アマチュア無線の試験で合格率が低いのは、モールス実技試験が障壁になっているのは明らかでしょうし、それを突破してきた人からすれば、後からルールが変わるのは我慢ならないでしょう。
実際の通信では、プロの世界ではモールス通信を行うケースは非常に少なくなり、遠洋漁業向けの通信や陸上自衛隊に一部残っているのみだそうです。趣味の世界であるアマチュア無線でも、コンテストやアワードなどを通じて、モールス通信を活性化しようとする動きがあります。
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ブログなどで表明している意見などを集めてみても、かなり反対派が多いみたいです。実際、上級アマチュア無線の試験で合格率が低いのは、モールス実技試験が障壁になっているのは明らかでしょうし、それを突破してきた人からすれば、後からルールが変わるのは我慢ならないでしょう。
実際の通信では、プロの世界ではモールス通信を行うケースは非常に少なくなり、遠洋漁業向けの通信や陸上自衛隊に一部残っているのみだそうです。趣味の世界であるアマチュア無線でも、コンテストやアワードなどを通じて、モールス通信を活性化しようとする動きがあります。
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2011年03月21日
TECSUN PL-380 (9)
従来の中華ラジオに比べると、操作性がかなり改善されているTECSUN PL-380ですが、それでも気になる部分がないわけではありません。今回はそんな部分を中心に見ていきたいと思います。大きく分けて2つあります。
ひとつ目は前回も少し触れましたが、残念ながらPL-380には外部アンテナ端子がありません。中波はともかく短波帯ではアンテナの性能がものをいいますが、短波帯でも基本的には、本体につけられているロッドアンテナで頑張らなければなりません。
外部アンテナ側の付属品には、ワニ口クリップのようなインターフェースが用意されている場合がありますし、リード線をロッドアンテナに巻き付けるような事をして頑張ることもできます。そういった工夫を駆使して、できるだけクリアに聞けるような努力が、時には必要になります。
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ひとつ目は前回も少し触れましたが、残念ながらPL-380には外部アンテナ端子がありません。中波はともかく短波帯ではアンテナの性能がものをいいますが、短波帯でも基本的には、本体につけられているロッドアンテナで頑張らなければなりません。
外部アンテナ側の付属品には、ワニ口クリップのようなインターフェースが用意されている場合がありますし、リード線をロッドアンテナに巻き付けるような事をして頑張ることもできます。そういった工夫を駆使して、できるだけクリアに聞けるような努力が、時には必要になります。
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2011年03月20日
TECSUN PL-380 (8)
更新が滞ったため、前回からかなり使い込んでみましたので、TECSUN PL-380の使い勝手についてまとめたみたいと思います。以前にもTECSUNの短波ラジオをレビューした事がありましたが、DSPラジオということもあって基本設計が変わったのかもしれません。
まず、「電源を入れる」「電源を切る」「バンドを切り替える」「周波数を変更する」など、ありとあらゆる動作に必ず「ピー」などのブザー音が鳴ります。これが結構大きい音で、なにかにつけて気になる感じです。こういう、まだ荒削りなところが中華ラジオの特徴でもあります。
ですが、中華ラジオというカテゴリの中では、かなりよくできたラジオです。以前のTECSUNのラジオに比べて、オペレーションがとても楽になりました。
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まず、「電源を入れる」「電源を切る」「バンドを切り替える」「周波数を変更する」など、ありとあらゆる動作に必ず「ピー」などのブザー音が鳴ります。これが結構大きい音で、なにかにつけて気になる感じです。こういう、まだ荒削りなところが中華ラジオの特徴でもあります。
ですが、中華ラジオというカテゴリの中では、かなりよくできたラジオです。以前のTECSUNのラジオに比べて、オペレーションがとても楽になりました。
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2011年02月06日
TECSUN PL-380 (7)

電池も入ったことですし、TECSUN PL-380の電源を入れてみます。本体正面から見て、右上にある赤ボタンを押します。液晶パネルには、受信周波数などが表示されます。冒頭の写真がそうです。
液晶パネルには、ひときわ大きな数字で受信周波数が表示されるのですが、興味をそそるのは、そのすぐ上に表示されている数字です。左側には「dbμ」、右側には「db」の表示が見えます。
最近のTECSUNのラジオにはだいたいこの表示があるようで、左側は信号強度、右側はS/N比を表しています。どちらも数字が大きいほど良い状態ということになりますが、多くのラジオが棒の伸び縮みするシグナルメーターを採用している中で、数字で表現するのは珍しく感じます。ちなみにSONYの現行フラグシップ機であるICF-SW7600GRは、信号強度などを表示しませんので、この部分はPL-380のほうが勝っています。
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