2010年04月04日

アルインコ DJ-G7 (1)

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今年の年明けから、アマチュア無線についてのエントリーが長く続きましたが、まだネタが枯渇したわけではありません。というわけで、新年度最初のエントリーは、やっぱりアマチュア無線の話題です。

実は昨年、第三級アマチュア無線技士の免許を取得したので、それに合った後日談を考えていたのですが、なにせ慢性的な金欠病でもありますし、なかなかちょうど良いものが見つかりません。VHF帯以上の帯域を使うのがお手軽ですが、第三級アマチュア無線技士を生かすならHF帯でしょうし、でもお金も時間もない。一時期、D-STARにも興味を持ちましたが、活動が落ち着いてしまったそうで、ちょっとした暇つぶしには向いていなさそうでした。

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2010年03月21日

radiko.jpの試験サービス開始 (2)

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画像は、radiko.jpで番組を聴いているときに出てくるウインドウです。新たにウインドウが開く仕組みは気になりますが、使い方は非常にシンプルなため、radiko.jpにアクセスしてすぐに使うことができます。

radiko.jpを使用していていくつか気づいたことがあります。音質はAM・FM・短波共通で、HE-AAC 48kbpsのステレオに設定されています。音質的には、全て同じ条件で勝負していることになります。

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2010年03月20日

radiko.jpの試験サービス開始 (1)

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広告収益が減ったために、もはや風前の灯火と噂されるラジオ業界。ラジオをこよなく愛す私も、聴取者の立場として他人事ではありませんが、東京・大阪の民放ラジオ局がこの春、攻撃に転ずることになりました。「IPサイマルラジオ」が試験スタートしたのです。

radiko.jp(ラジコ)と命名された、在京・在阪民放ラジオ局のインターネット再配信が、3月14日夜から試験スタートし、当日は非常につながりにくい状態となりましたが、どうやら現在は落ち着いているようです。正直なところ、ブラウザが表示できなくなるほどアクセスが集中するとは思っていませんでしたし、関連のソフトウェアが開発されているとのことですので、radiko.jpに対する関心の高さを見せつけられた感じです。

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2010年03月14日

アマチュア無線不要論? (4)

短波を聴取する人の立場としては、池田信夫氏の「アマチュア無線って必要なのか」は受け入れ難いものですが、実はPLCそのものには一定の期待をしていました。私が他の方式と比べて優れていると思うのは、設置が容易で既存のインフラの有効活用ができる部分です。

光ファイバーケーブルの敷設は、ずいぶん前から行われていましたが、どうやって家庭まで光ファイバーを持ち込むのかが、「ラストワンマイル」の問題として扱われてきました。この問題をPLCに担わせることが、以前より検討されてきました。

FTTHは家庭内のネットワーク機器の直前まで光ファイバーを引き込みますが、構造古い住宅だったり集合住宅だったりすると、なかなか光ファイバーを引き込むことが難しくなります。しかも、メタルケーブルを新たに引き回すことすら難しいケースもあり、これをどうやって克服するかが課題となっています。ここでPLCを使うことで既存のインフラをうまく活用できれば、情報のやりとりが楽になります。

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2010年03月13日

アマチュア無線不要論? (3)

池田信夫氏の「アマチュア無線って必要なのか」の中で、最もわかりにくくなっているのが、アマチュア無線とPLCの関係です。同じ文脈の中に1,200MHz帯とPLCの話題が同居しているために、これではあたかも1,200MHz帯を解放すれば、同時にPLC問題も解決すると誤解してしまいます。

PLCが使用する周波数帯は、中波(AM)放送が使う周波数の少し上あたりから。2MHzから30MHzあたりまでを使うといわれています。1,200MHz帯よりも、ずっとずっと低い短波帯の周波数の問題です。電力線を使って通信する方式なので、無線のように広範囲に影響することはないとのことですが、電力線そのものがシールドされていないため、ノイズに弱くなる反面、通信で使われるはずのエネルギーが電線の外へ放射されることが指摘されています。

エネルギーが電線の外へ放射されると、もともとその周波数を使っている業務が妨害されますし、エネルギーが外へ放射されなくても、電線を伝って無線機器に影響を与えてしまうというのが、PLC反対派の論理の原点です。

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2010年03月07日

アマチュア無線不要論? (2)

池田信夫氏の「アマチュア無線って必要なのか」の中で出てくる、「それなのに、アマ無線には60MHz近い周波数が割り当てられている」というお話は、事実です。日本でアマチュア無線に割り当てがある周波数帯は、1,200MHz帯までを合計すると大体60MHzぐらいあります。そしてその大半は1,200MHz帯で、40MHzもの帯域をアマチュア無線で使うことができます。

ただし、実は1,200MHz帯はアマチュア無線が独占して使える周波数帯ではありません。この周波数は、航空路監視レーダー(ARSR)へ一次業務として割り当てられており、アマチュア無線は二次業務扱いとなります。つまり、40MHzもの周波数帯がある1,200MHz帯は、アマチュア無線で使用する場合には、ARSRを妨害しないようにしなければなりません。

こんな事情がある周波数帯ですから、ARSRがこの周波数から撤退しない限り、新たな業務で使うことができません。アマチュア無線が多くの周波数を使っている印象をつけるために1,200MHz帯を例に挙げたのかもしれませんが、図らずも違う業務同士で融通しながら使っている現状を証明する結果となりました。

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2010年03月06日

アマチュア無線不要論? (1)

昨年までは短波ラジオ中心だった「ラジオ・無線」のカテゴリでしたが、前回まで第三級アマチュア無線技士の話をしたことで、だいぶアマチュア無線の話題の割合が増えたと思います。このタイミングではありますが、かなり前に論争になったテーマについて書いておこうと思います。

アマチュア無線の世界で、最近論争になった話題のひとつにPLCがあります。電力線通信なんていう言い方もありますが、ご家庭のコンセントを接続するだけで、パソコンなどで使うネットワークを構築できてしまうという、画期的な方式です。現在では、複数のメーカーがPLCを行うための機器を販売しています。

ネットワークを敷設する立場からすると、とても便利な方式なのですが、一方で無視できないほどのノイズを発生する機器として警戒されています。特に無線関連に関わりのある人たちが大きな影響を受けるということで、たとえば公開実験などの場で、影響の深刻さをアピールしています

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2010年02月28日

第三級アマチュア無線技士 (20)

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写真は、無線局免許状のうち、許可された周波数と電波形式(一括表記コード)が書かれた部分です。1,200MHz帯の部分は、写真の右側に切れたところに書かれています。備考欄に1,200MHz帯の運用についての注意事項が見えます。

周波数のリストにある4,630kHzは、アマチュア無線の周波数ではありませんが、非常通信を電信で行う場合に使う周波数です。遭難信号などを出す場合には、この無線局免許状などの縛りを受けませんが、その規定外の場合や訓練をする場合なんかは、こうやって無線局免許状に書いておかないといけません。

私の場合は、たまたま4,630kHzが送信できる無線機があったので、今回リストに加えました。「送信しない周波数はリストに加えなくてもOK」という対応から、「送信できる周波数は全部書くべき」という対応まで、各地方の総合通信局によって考え方が違うそうです。

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2010年02月27日

第三級アマチュア無線技士 (19)

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TSSへ回答を返して1週間程度経過したところで、写真のような文書が封書で送られてきました。どうやら前回までに回答した内容で、TSSのテストをパスしたようです。これが送られてきたということは、残り分の申請書類が東海総合通信局へ送られたということになります。

この文書の裏側には、調査報告書を提出するように書かれています。調査報告書は、郵送でもFAXでもインターネット経由でも構わないそうです。無線局免許状が届いたら、1ヶ月程度運用して、電波障害なんかを確認してから入力することになります。

この調査報告書を出さないと、実際に確認に来ることもあるとか書かれていますが、私の場合は調査報告書をすぐに出してしまいますので、これを出さなかったら、実際に確認に来るのかどうか知りません。実際に調査に来た人がいらっしゃったら、その様子をぜひ教えてください。

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2010年02月21日

第三級アマチュア無線技士 (18)

TSS株式会社から来た質問のFAXのうち、2番目と3番目は前回回答しました。問題は1番目の質問です。文章をもう一度確認してみましょう。

1.9MHz帯では、F1D電波が占有周波数帯幅の許容量を超えてしまいます。


一見すると何が問題なのか、そしてどうすればいいのか全くわかりません。これを紐解いていくには、1.9MHz帯で認められている電波形式や許される条件を確認する必要があります。

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2010年02月20日

第三級アマチュア無線技士 (17)

あれこれ大騒ぎして書いた無線局免許状の変更申請ですが、書き方を調べる時間も含めて、およそ4時間程度で書き上げました。必要書類を封筒に入れて、TSS株式会社へ郵送します。今回は付属装置をつけた申請のため、東海総合通信局ではなくTSSへ送ります。

郵送して1週間程度したところで、TSSからFAXが届きました。書いた書類に不備や不明瞭な点があった場合、こんな風に連絡が来ることは聞いたことがありました。今まで何度か変更申請したことがある私ですが、こうやって連絡が来るのは初めてです。

付属装置そのものは、前回から仕様の変更はありません。今回は、第三級アマチュア無線技士で可能な電波形式と出力の変更が主目的ですから、あまり不備になる部分は無いはずなのに、と思いながら確認することにしました。

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2010年02月14日

第三級アマチュア無線技士 (16)

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無線局免許状の申請準備で、まず送信機系統図が用意できました。あと面倒なのは、「無線局事項書及び工事設計書」でしょうか。今回は変更場所も多いので、確認しながらの記入は気を遣います。そうして出来上がった書類が、この写真です。

書類のうち工事設計書の部分は、記入ヶ所が非常に多いので気を遣いますが、無線機を普通に使う分には、実はそれほど難しいわけではありません。必要な情報は無線機の取扱説明書に書かれていますし、技術基準適合証明を取得している無線機だけの申請なら、書き込む項目を大幅に減らせます。残念ながら今回は、付属装置をつけた状態での申請のため、書き込みをする項目が増えてしまいました。

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2010年02月11日

第三級アマチュア無線技士 (15)

前回、無線従事者免許証と無線局免許状の違いに触れませんでした。試験問題の時に少し触れましたが、両者は全く違うものです。

無線従事者免許証は、免許を受けた人がその書かれた資格の名前にある技量があることを証明するものです。その資格の範囲の中で、操作ができる権利があることを証明するものです。

無線局免許状は、資格を持った人あるいは団体が、ある特定の無線設備を運用する際に、それを使ってよいという許可をもらった証明となるものです。用意された無線設備がルールに合致しているか、許可を受ける必要があるのです。外国のアマチュア無線では、資格が得られればその範囲で何でも無線設備を運用できる「包括免許」という制度がある国もあるのですが、残念ながら日本では、そういうルールになっていません。

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2010年02月07日

第三級アマチュア無線技士 (14)

第三級アマチュア無線技士の無線従事者免許証が来ましたので、さっそく無線局免許状の申請を行います。私の場合は、第四級の免許証で既に開局していますので、開局済みの設備を第三級アマチュア無線技士で使える範囲に広げる申請を行います。

無線局免許状の申請を行うには、大きく分けてふたつの方法があります。書類を送って申請する方法と、インターネット経由から電子申請をする方法です。最近は電子申請が増えているようですが、電子申請は変更の履歴が追いにくいと考えている私は、書類を送るという従来からの方法で申請しました。

各種申請書は、やはりインターネット経由でダウンロードができます。きれいに書くことができるので、ダウンロードした申請書でも差し支えないのですが、この手の申請はルールが変わることがあるので、解説がついたJARL発行の変更申請用紙を使いました。

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2010年02月06日

第三級アマチュア無線技士 (13)

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東海総合通信局へ無線従事者免許証の申請を行ってから、実際に免許証を手にするまでは、およそ1ヶ月程度必要です。合格の連絡をもらったからといって、実際に免許証を手にしなければ資格として認められないでしょうし、その後の申請にも進むことができません。待ち遠しいところですが、ようやく手にできたのが、この写真の免許証です。

免許証はラミネート加工されていますが、中は台紙に各種情報が印刷されている感じです。見たところでは、レーザプリンタでの印刷のようです。文字の細かい部分まで、ハッキリクッキリです。

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2010年01月31日

第三級アマチュア無線技士 (12)

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第三級アマチュア無線技士の試験問題を確認しているうちに、試験結果が送られてくる日が迫ってきます。一般的に試験結果は、試験を受けてから1ヶ月程度で送られてくるのだそうですが、私の場合は2週間程度で送られてきました。冒頭の写真がそれです。

考えてみれば、回答はマークシート方式。受験者数もそれほど多くないわけですから、集計もそれほど時間がかかるわけではありませんね。「1ヶ月かかる」というのは、最大でということかもしれません。

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2010年01月30日

第三級アマチュア無線技士 (11)

第三級アマチュア無線技士の試験問題のうち、法規を扱った問題の2回目です。第三級では第四級には無かった、「国際電気通信連合憲章、国際電気通信連合条約及び国際電気通信連合憲章に規定する無線通信規則の概要」というのが問題の範囲に入ります。

もともと第三級以上は、モールス符号を使った通信が許されているので、国を超えた通信をするに当たっての、必要になりそうなスキルも試されるみたいです。第四級の試験とは、明らかに考え方が違います。

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2010年01月24日

第三級アマチュア無線技士 (10)

前回までは、第三級アマチュア無線技士の試験問題のうち、無線工学を見てきました。今回はもう一つの科目である「法規」を見ていきます。無線を運用する上で必要になる法律や規則、条約などの理解度を試されるわけです。

基本的には、法規は地道に覚えていくしかありません。アマチュア無線を定期的に運用していれば、法律が変わっても時系列で確認をしているでしょうから、全体としてはこれといって負担にならないかと思います。ですが、私の場合はブランクもありますから、もう一度覚え直しです。

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2010年01月23日

第三級アマチュア無線技士 (9)

前回から、第三級アマチュア無線技士の試験問題を見ています。今回は、無線工学の2回目です。基本的には物理の分野となりますので、やっぱり問題的には理系になります。当然のことながら、計算問題もしっかり出てきます。

計算問題は、公式を使用して問題を解くのが真っ当な回答方法ですが、理系に明るくない私としては、この部分だけは100%丸暗記でやってきました。ですがここでは、実際に解いていくプロセスをあらためて確認していきます。

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2010年01月17日

第三級アマチュア無線技士 (8)

前回、第三級アマチュア無線技士の受験を終えましたので、答え合わせも兼ねて今回の問題を見ていきたいと思います。問題用紙は、試験会場からしっかりと頂いてきました。

問題は四者択一です。問題に対して選択肢が4個用意されていますが、その中からひとつの正解を選ぶ方法です。選択肢がある問題ばかりですから、最悪は鉛筆を転がして回答もできますが、問題をよく読まないと意図を読むことができませんし、思わぬ落とし穴が待っていることもあります。

特に問題の読み違いで多いのが、「正しいものを選べ」と「間違っているものを選べ」の違いです。答えがわかって喜んでマークしたら、「正しい」と「間違い」を読み違うことはよくあります。どちらにしても、問題は慎重に読んだほうが良さそうです。

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